仙台には十二支を守り本尊として、神社仏閣と特定の干支を結びつけており、卦体神(けたいがみ)として信仰する文化があります。
2022年の干支である寅を守り本尊とする虚空蔵堂について紹介します。
曹洞宗 虚空蔵山 大満寺
虚空蔵堂は仙台市の太白区向山にある虚空蔵山 大満寺にあります。
大満寺は800年ほど前に奥州藤原氏が創建したとされる由緒正しいお寺です。
もとは今の青葉城址にあったものが、二度の引っ越しを経て、現在の場所に落ち着いたんですね。
青葉城址→経ヶ峰(伊達政宗公)
経ヶ峰→現在の場所(伊達忠宗公)
行ってきました虚空蔵堂
山の麓には立派な門が構えています。
大満寺というお寺なので鳥居じゃなくて門。
敷地内には広い駐車場もあります。
駐車場からすぐの場所には立派な建物。
そこから長い階段を上がった先に、お目当ての虚空蔵堂があります。
階段は結構急なので、雨や雪の日は特に注意が必要です。
↓の画像右側に見えているのは愛宕神社の鳥居。
階段を上から見たらこんな感じ。
なかなかの運動になります。
お参りの際には御朱印を頂きますが、サコッシュとかに入れて両手は空けておかないと、転倒したりすると大変です。
十分に注意。
サコッシュなら御朱印だけでなく、お札が入るサイズが参拝にはオススメ。
虚空蔵堂
階段を上がると正面にお目当ての虚空蔵堂が。
数日前に大きな地震がありましたが、被害はなかったようです。
補修等はしているのでしょうが、江戸時代初期の建造物とは思えぬほど頑丈なんでしょうか。
八角堂十二支守り本尊
虚空蔵堂向かって右側にあるのが八角堂。
ここには十二支の守り本尊が奉安されています。
各干支に対して守り本尊が8仏なので八角堂。
干支 | 守り本尊 |
---|---|
子 | 千手観音菩薩 |
丑、寅 | 虚空蔵菩薩 |
卯 | 文殊菩薩 |
辰、巳 | 普賢菩薩 |
午 | 勢至菩薩 |
未 | 大日如来 |
酉 | 不動明王 |
戌、亥 | 阿弥陀如来 |
…ここに来れば全守り本尊にお参りできるようです。
生まれ年が異なる家族連れや複数人で訪問しても、全員が自分の守り本尊をお参りできますね。
十二支像
境内には十二支を模した像も並びます。
この中の丑の像を磨くとご利益があるとのことで、画像では見づらいんですが真ん中付近の丑の像だけ色が違います。
2022年の干支である寅の像はイカつい雰囲気。
心なしか後光が差してます。
千躰仏堂
このお堂には仙台の地名の発祥となった千躰仏が奉祀されています。
元は別の場所にあった千躰堂に奉祀されていたものが、お堂が朽ちてしまった際に移されものとのことです。
神仏の世界にも紆余曲折いろいろあるのですね
千躰仏堂の横には立派な鐘楼が。
まとめ
虚空蔵堂からは仙台の街が一望できます。
仙台の名前の由来である千躰仏堂を後ろに仙台の街並みを眺めていると感慨深いものがあります。
眼科に見えるは広瀬川。
静かな雰囲気の中でキレイな景色を見てると、普段の生活を忘れられるようです。
明日も頑張ろう…
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